お客さま、ときどき、先生。
最初に配属されたのは、オフィスソリューション営業課。複合機をはじめとするOA機器やソフトウェア、オフィス家具や事務用品などを取り扱う部署です。あるとき、新設する介護施設の家具を一式、鈴与商事が納入することになり、私はその主担当に選ばれました。一般の方も利用できるカフェが併設されていて、お客さまとしても新しい試みでした。商談相手は、社長。「一般の方のエリアは明るい色、ご入居者さまのエリアは落ち着いた色の家具にしたい」「ご高齢の方のために、椅子は疲れにくいものにしたい」と長時間の打ち合わせを何度も重ねて“こだわり”をヒアリング。私はさまざまな家具メーカーに問い合わせをしたり、サンプルを取り寄せたりと奔走しました。さらに、商談では仕事以外のお話も。「若いうちはたくさん勉強して、資格も取りなさい」「分からないことはすぐに相談しなきゃダメだよ」など、社会人としての心得も教えていただきました。社会人1年目の私にとっては、どれもが金言。すべてを成長の糧にしようと、一つも漏らさないようにメモしました。
何が最適か、を考え抜く。
社長からの助言は、すぐに活かされることになりました。それは家具の選定も終わり、あとは納品を待つばかりとなったときのこと。新型コロナウイルス感染症の影響で物流がストップしたんです。あれだけこだわって選んだ家具の納品が、間に合わないかもしれないという事態が発生しました。「オープン日を遅らせてもらって、物流の混乱が収まるのを待つか。でも、お客さまも地域の方々も、きっとこの施設を楽しみにしている。そんな悠長なことは言っていられない」そう考えた私は、すぐにメーカーに連絡。社長のこだわりを叶えられる別の家具をいくつかピックアップし、その足で相談しに行きました。そして私が選んだ家具から代替品を決めていただき、オープン日に間に合わせることができたんです。後日、社長から「あのとき機転を利かせて、すぐに相談してくれて本当に助かった」と言っていただけて、自分の判断は間違っていなかったんだなと嬉しくなりました。
私の成長が、
鈴与商事の成長につながる。
今、私は新たな挑戦の真っ只中。数ヶ月前に、企業のIT化を推進する『DX(デジタルトランスフォーメーション)』を支援する部署に異動になりました。業務の自動化や資料の電子化などを通じて、企業の生産性を向上させることが、私たちのミッションです。DXは鈴与商事が目指す“モノ売りから、価値を提供するコト売りへ”を体現する部署で、スタートしたばかり。試行錯誤の毎日ですが、そんな中で私は、介護施設の社長に教わった「若いうちに勉強しなさい」という言葉を信じて、猛勉強しています。ITパスポートや情報セキュリティマネジメント、インターネット検定など、ITに関する資格を取りながら、知識を詰め込んでいく。新しいことを覚えるたびに、自分が成長できている気がしてワクワクします。目標は「DXのことは坂森さんに聞こう」と頼りにされる存在。その日を夢見て、これからも知識を吸収して、仕事に活かしていきたいです。